英国の医療、救急、警察、法律などの分野の公共サービスのフロントラインワーカー(現場の労働者)の33%が、職場で何らかのAI翻訳ツールを利用しているとの調査結果が公表された。調査の対象は人による修正を行わない機械翻訳(MT)で、このようなMTの使用はこれまで十分に調査や検討がなされてこなかったものである。使用状況として多く報告されたのは、対面でのコミュニケーションにおいて、公共のブラウザインターフェースを介して私物のデバイスを使うことであった。職場の方針としてMTの使用が推奨されたり、使用法の訓練を受けたりするケースは少なく、機微情報の漏洩や正確性が保証されない問題などが懸念される。