経営者が品質重視の経営手法について改めて学ぶべき理由 -5

品証・品管ニュース

根本原因の特定

 

  • 監査結果とQMS導入の広がり:ISO9001のような品質マネジメント規格が提供するのはあくまで枠組みであり、実際の運用状況は企業により異なる。規格の原則を完全に組織文化に組み込まなくても、最低限の認証要件を満たすことは可能だろう。また、継続的改善はISO9001の基本原則であるが、これを達成するには、トップマネジメントの真のコミットメントと、品質を重視する組織文化が欠かせない。
  • 業界特有の課題:航空宇宙産業や自動車産業では、業務が複雑で、業界特有の課題を伴う。AS9100やIATF16949のような規格は、ISO9001をベースにしながら業界特有のリスクに対処するよう策定されているが、効果的に運用するには、専門的な知識と手順の徹底が必要だ。また、技術革新が急速に進むと品質マネジメントシステムに負荷がかかる。適切な管理を怠れば、それが品質問題につながる可能性もある。
  • オペレーショナル・エクセレンスvs品質管理:オペレーショナル・エクセレンスを重視すると、コスト削減、効率性、生産性が注目される。これらを追求することは重要ではあるが、厳格な品質管理が必要だという意識を低下させることがある。そのため、長期的な製品品質を犠牲にしてでも、短期的な経営効率の向上を優先する経営者が出てくるのかもしれない。
  • 経営者の知識:1980年代には、品質重視の経営について知識のない経営者がほとんどだった。しかし、1990年代後半までには、多くの経営者が品質管理について学び、知識を習得した。ところが現在では、研修や会議の場で品質について語る経営者の姿を目にすることはまれである。これは、次の品質危機を招くことになるかもしれない。

 

 

 

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