機械翻訳のプロセスを簡略化する方法を探っていた研究者グループが、同じ語族に属し、語順や単語など、類似した特徴を有する関連言語間に適用できる新たな機械翻訳アプローチを発表した。このアプローチでは、文全体を一度に翻訳するのではなく、複雑な翻訳タスクをより簡単なサブタスクに分けて翻訳してから、それらを統合させるという。
機械翻訳の世界では、関連言語間の翻訳ニーズは軽視されがちであるが、関連言語が使われる近接した地域間では、実際に商取引や交流が行われており、英語のような第三言語を介して翻訳することは誤解が生じやすく非効率である。そのため、このアプローチが果たす役割が期待されている。