ドイツで最も評判が高く、広く読まれている週刊新聞Die Zeitが、あるフリーランス翻訳者の年収が10万ユーロであるという記事を掲載し、議論を巻き起こしている。
この記事は、学生がキャリア選択の前に現実を把握できるよう設けられた、キャンパス版の「匿名年収プロトコル」シリーズに掲載された。このフリーランス翻訳者が、年収10万ユーロを稼ぐようになるまでの道のりは短く、以下のようなものだ。
翻訳研究で文学士号を取得(修士号を目指したが途中で断念)、履歴書を多くの言語サービス提供会社へ送り、複数の会社の翻訳テストに合格し、週に60時間の仕事を得る、ニッチな分野(医療技術と医薬品)を選ぶ、レートを単語あたり0.08ユーロ、1日の翻訳量を4000語に増加させる。
これに対し、成功への称賛の声と併せ、疑問の声も上がっている。