古代マヤ言語が、現代の移民裁判所で問題に

世界翻訳ニュース

中央アメリカから米国へやってくる移民の数の増加に伴い、マヤ言語を通訳・翻訳できる人の数が米国で不足している。中央アメリカから米国へ来る移民の数は、ここ数年で100000人以上にのぼり、その多くが親のいない子どもである。特に不足しているのはキチェ語とマム語で、20以上の先住民言語が今も話されているグアテマラの他、ホンジュラスなどの国から来る移民のために、緊急な対策が必要とされている。

米国司法省のExecutive Office for Immigration Reviewによると、グアテマラで500000人以上が話すマヤ言語のマム語は、米国移民裁判所で昨年度話された言語の中で9番目に多く、キチェ語は11番目に多かった。両言語とも5年前には、上位25位にも入っていなかったという。