韓国語の研究者で詩人でもある、カナダ人のTheresa Hyun氏は、The Korea Heraldのインタビューに対し「完璧な翻訳などというものは存在しない」と述べた。
そもそも「完璧な翻訳」の定義とは?とHyunは問う。原文と訳文を一語たがわずに同じ意味にすることを『完璧』と呼ぶこともできるが、それをしたからと言って、原文を読んだ時とまったく同じ感情が呼び起こされるわけではないとHyunは考えている。
Hyun氏自身も、韓国語で書いた詩を母国語である英語に翻訳することがあるが、翻訳の過程で、一部の意味や感情が失われ、変換され、または付け足されるのは仕方のないことであると言う。文字通りに翻訳すると、違った捉え方をされる場合もある。一語一句を正確に翻訳することよりも、内容が読み手にどう伝わり、理解されるかに着目することを心掛けているという。