翻訳作業者における、機械翻訳の役割とは

世界翻訳ニュース

機械翻訳(MT)とは、翻訳メモリ(TM)を一般化したものであり、多くの翻訳者にとって有効なツールではあるが、その点を正しく理解せずに十分に活用できていない翻訳者がいると、翻訳ツールLiltの共同設立者であるSpence Green氏のブログがLanguage of Translationに掲載されている。

Green氏によると、TMとは以前に翻訳した文節を保管・検索した場合に高い適合性が得られるシステムであり、MTとは、まだ翻訳したことのない文節を翻訳する場合に高い再現率が得られるシステムであるという。このように、MTとTMは、翻訳の過程でそれぞれ特定の価値ある役割を担ったお互い密接に関係した技術であり、翻訳者はそれを理解した上で、MTを時間節約機能としてどのように自身の仕事に組み込めばいいかを考えるべきであると提言している。