法廷通訳者の役割と重要性

世界翻訳ニュース

ポルトガルとブラジルで事業展開をしている翻訳会社Traductanetが、法廷通訳者の必要性について言及した記事をブログ上で公開している。その一部を以下に紹介する。

誰もが平等な裁判を受ける権利を持つということは、司法制度の基本原則だ。それはつまり、法廷での通訳者や裁判記録の翻訳を利用できるということなのだが、現実には資金の不足によって適切な通訳者や翻訳者を確保できないという事態がくりかえされている。

旅行者や民族コミュニティで暮らす人、ろうあ者などが被告人として法廷に立つ場合に、その権利が十分に尊重されているとは言いがたい。

法廷通訳者の役割は、その司法制度内で使われる言語を話せない、またはそれを母語としない個人が審問を理解しコミュニケーションすることを手助けすることだ。司法制度が、その国の公用語で自分を表現できない人々の権利を保障するという義務を果たすためには、ぜひとも必要な存在なのだ。