今年から作家と翻訳者の両方に同額の賞金が贈られることになった、英ブッカー国際賞の最終候補作品リストが先週発表されたが、13作品のうち女性作家の作品は4作品だけで、これらの作品の翻訳者14人のうち女性翻訳者の数は8人であった。
このブッカー国際賞の選考状況は英国の翻訳本の現状を示していると指摘する、独英翻訳者のブログがガーディアンに掲載された。
このブログによると、英国で発売されている翻訳本のうち女性作家の作品は全体のわずか約26%で、これらの女性作家作品の翻訳者の男女比率はほぼ同等であるが、このような小さなカテゴリーで良い結果が出ても、全体から見るとほんの一握りであるという。また、男性作家に比べて認知度は低いが、親しみのある題材を扱う女性の外国語作家を、英国の文芸編集者はより懸命に探すべきであると提言している。