世界初チャットベース翻訳アプリを運営するStepes社のCarl Yao氏による新時代の翻訳についての意見記事が、ビジネス誌Fast Company傘下のウェブサイトCo.Existに掲載された。
同氏によると、海外の顧客とつながる能力は日増しに高まっているが、質の高い翻訳手段が欠如しているため、企業は、高額でありながら翻訳処理が複雑かつ不正確な翻訳ソフトや翻訳サービスに多額の資金を投入せざる得ない状態にあるという。これを打開するには、「大きな翻訳(Big Translation)」という考え方が必要だと同氏は言う。
「大きな翻訳」は、世界中の2言語以上を話す人による大規模翻訳の仕組みで、伝統的な翻訳ツールではなく、アクセスのしやすいモバイルアプリを利用するなど革新的なアイディアを元にした簡単で安価な翻訳システム。2020年には61億人に達すると見込まれているスマートフォン利用者のうちのほんの一部がこの翻訳に寄与すれば、人間による翻訳能力は、機械翻訳を大きく上回ることができると考えられている。