「言語の普遍的特性」いよいよ解明なるか

世界翻訳ニュース

言語にはさまざまな形態があり、すべての言語には共通する特性がなにか一つでもあるのか、という議論に終わりは見えない。ところが、今週発行のPNAS誌掲載の論文によると、このとらえどころのない「言語の普遍的特性」に新たな候補が登場した。すべての言語は、一文のなかで関連する概念同士をできるだけ近くに配置することで全体を理解しやすくするように自己管理しているというものだ。

しかし、多くの研究者らは真の普遍的特性となりうる候補は限りなくゼロに近いと反論し、言語構造のありとあらゆるレベルにおいて膨大な多様性があると主張する。たしかに言語全体にわたって大きな傾向というものがあるのは認めるものの、それは言語というものが同じ課題には同じ解決策を見つけるということに過ぎないという。