ホンヤク社のT.Iです。
今回は、翻訳のご依頼をいただいてから、ご納品に至るまでのプロセスについてご紹介します。
弊社では、翻基本的に1案件に対して1名のコーディネータが納品までの進行管理を担当します。まず、案件の概要や作業仕様を確認し、お客様のご希望の納期までに仕上げるためのスケジュールを計画します。次に、翻訳に必要なデータの整備を進めながら、その案件に最適な翻訳者を手配します。弊社には約1,500名の翻訳者が登録されていますが、その中から翻訳者の専門分野やバックグラウンド、実績等をふまえ最も適任と思われる翻訳者を選定します。
必要に応じて、ネイティブチェッカーやクロスチェッカーを手配しますが、専門分野や実績だけでなく、翻訳者の訳文との相性等も考慮しながら各案件にあわせた人選を行います。
翻訳者、ネイティブチェッカー、クロスチェッカー、さらにはDTP担当者(翻訳後の編集作業担当者)の手配は、基本的にはコーディネータに一任されています。
誰に依頼するか、が訳文の品質に大きく影響するため、慎重に、且つスピーディーに正確な情報を作業担当者に伝えることが重要となりますが、ここはコーディネータの腕の見せ所といえます。
作業者の手配が一通り完了したら、各工程がスケジュール通りに進行しているか随時確認を行います。各工程の訳文の状態を確認したり、訳文に不備があれば翻訳者に再度確認を依頼します。
弊社では、訳文の品質向上のため様々な翻訳支援ツールを活用して案件を進行している場合がほとんどです。そのため、翻訳者やチェッカーがツール上で作業を行えるよう、ツール内でプロジェクトを作成したり、翻訳メモリや用語集の整備を行った上で、各工程の確認をツール上で行っています。
また、翻訳支援ツールでは機械的なQAチェックを実行することが出来るため、翻訳、チェックが完了した段階で改めてコーディネータがQAチェックを行い「訳語のブレ」や「スペルミス」等が無いかダブルチェックを行っています。
翻訳、チェック、編集と一通りの工程が完了したら、社内での最終検品を経てコーディネータが納品を行います。
最終検品では、全体のレイアウトの再確認や各仕様が守られているかを社内でチェックし、お客様に納品出来る状態に仕上げていきます。
お急ぎの案件の場合、翻訳者が複数名で対応したり、十分にチェックの時間を確保することが出来ないことでの品質面のリスクもございますが、翻訳支援ツールの活用や進行管理方法を工夫すれば、リスクの解消、軽減に繋がることも大いにございます。
まずはお気軽にこちらまで、ご相談頂ければ幸いです。