少なくともヨーロッパにおいては、遺伝的多様性と言語的多様性には統計的に相関関係があり、遺伝的な違いが言語の違いに反映されることをヨーク大学の研究が示した。地理的な分布よりも言語的多様性のほうが、遺伝的多様性をより的確に予想することが可能だという。
この仮説を最初に提示したのはチャールズ・ダーウィンだが、これまで科学的に立証するのは難しいとされていた。今回の研究で初めて相関関係を科学的に立証する方法論が開発された。
ヨーロッパの15の言語とそのそれぞれの国に新しい方法論をあてはめたところ、一例としてフランス人とロシア人はかなり異なる言語を話しており、それぞれある程度の言語的多様性を有しているとされる。一方で本研究では、ヨーロッパの2つの国民を比較すると、遺伝的多様性は言語的多様性に比例することがわかった。