トレンド3：2次元バーコードへの対応は将来への投資
 
バーコードは、試料に関連するデータを試験機器やデータベースにデジタル形式で転送するための自動化手法として最も一般的だ。1次元（1D）バーコード（直線バーコードともいう）は、数十年にわたり多くの産業で識別用に広く利用されてきた。近年、1Dバーコードに代わり2次元（2D)バーコードが、その強力な利点から普及し始めている。まず、2Dバーコードは、より多くのデータを少ない面積で格納できる。具体的に言うと、2Dバーコードが1つで2,000文字の情報を表現できるのに対し、1Dバーコードはせいぜい25文字だ。小型で情報量が多いため、小型の医療機器やバイアルなど、従来は不可能とされていた厳しい識別追跡が必要な用途に使用することができる。
 
試験機器メーカーを比較検討する際には、ソフトウェアのバーコード対応機能について確認しておくべきだ。社内の試料識別システムにバーコードが導入されているかどうかにかかわらず、バーコード対応機器を購入すれば将来の利益につながる可能性は高い。バーコードリーダーによる入力が可能なキーボードエミュレーターを搭載するだけでなく、バーコードを活用した高度なワークフローに対応した機器なら、ユーザーの手作業を削減できる。

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