デンバー大学で教鞭を取る翻訳者、R. Schiaffino氏が、自身のブログで、Googleを利用した翻訳について紹介している。内容は以下の通り。
翻訳業界で、Googleほど普遍的なツールは少ない。翻訳者たちは常にGoogleを使って曖昧な言葉の意味を調べているが、Google検索ではそれ以上のこともできる。一番適した言葉や、使用頻度が最も高い言葉を調べることもできるのだ。
例えば、イタリア語に翻訳する際に、複数の訳語候補があったとする。Googleの高度な検索を実行し、検索対象をイタリア語で書かれたサイトか、イタリアから発信されたサイトに限定し、各訳語候補のヒット数を見てみよう。
検索のヒット数でその言葉がどの程度使用されているかを知ることができるが、ヒット数が非常に少なければ、その言葉は訳語候補から外れ、ヒット数が多い場合でも、文脈に合わなければ最適な訳語とはならない。最適な訳語を決める場合には、ヒット数の多い訳語候補が別の類似の文脈で実際に使用されているかを検証する必要がある。ヒット数は最適な訳語を見極める唯一の基準とはいえないが、リサーチの第一歩としては有効な方法である。