ヨーロッパの大学に法が“足かせ”

世界翻訳ニュース

英語でなく母国語で授業をするように定める法は欧州の大学を抑圧している、とマーストリヒト大学学長、ルーク・ソエテ氏は訴えている。

同学長は、学部学生には母国語で教育を受ける権利があるとする国際協定に基づく法律によって、教育機関は、同じ授業を母国語でも行わない限り英語で提供することができなくなってしまっている、と指摘する。

ソエテ氏は、先週『タイムズ・ハイアー・エデュケーション』誌がダブリンで開催したYoung Universities Summitで、マーストリヒト大学では英語のみのコースが認められるようオランダ政府と交渉したと明かした。また、世界ランク上位の大学をめざす戦略の一環として、授業を行う既定言語を英語とすることを中心に据えた「English unless」と呼ばれるシステムを紹介した。