米国在住のフィリピン系住民が2000年の200万人から2011年には倍になったと推計される中、フィリピン出身でケンタッキー州ケントン郡の図書館員、アーリーン・ウィルソン氏は児童書を母国語のタガログ語に翻訳して蔵書の充実に貢献している。
ウィルソン氏がタガログ語への翻訳作品が少ないことに気づいたのは5年前。図書館のプログラムで『はたらきもののあひるどん』『はらぺこあおむし』という本を使おうと思い、Mantra Lingua社にタガログ語の本は何があるか問い合わせたところ、タガログ語の翻訳者が引っ越してしまったのでこれ以上出版する予定がないと聞き、翻訳者に志願したら翌日に採用されたことが、翻訳を始めるきっかけとなったという。ウィルソン氏はこれまで5冊翻訳しており、15冊以上が現在進行中ということだ。