バイオテクノロジーに特化した米テキサス州のサイト「BioNews Texas」の記者Leonor Mateus Ferreira氏は、自身のコラムで多施設共同治験や国際共同治験における翻訳の大切さについて指摘している。
多施設共同治験や国際共同治験においては、多角的な視野と国際的な感覚で臨床試験を行う必要がある。様々な民族やバックグラウンドを持つ患者から被験者データを収集するとき、最大の障害となり得るのは、言語とコミュニケーションである。
研究開発プロセスの正確性こそが成果を上げる鍵となるため、製薬会社からの情報の翻訳はグローバルな視野で行うことを最優先に考える必要がある。
臨床試験の翻訳プロセスにおいては、被験者の読み書きの能力や文化など様々な外的要因に左右されるが、外国語へ翻訳することそのものが、全ての要因の中で最も重要だ。翻訳された文章の質で、実験結果の正確性が大いに左右されるからである。