イギリスの作家、翻訳家であり、UK Translator’s Associationの代表でもあるDaniel Hahnが提唱する意見について、ジャーナリストのOlivia Snaijeが米の出版関連サイトPublishing Perspectivesで触れている。内容の一部を以下に紹介する。
「イギリスは児童書の翻訳を推し進めるべきである」とHahn氏は述べている。「英語圏の悪しき習慣は、自らの文化を外に『出す』ことは得意でも、他の文化を『取り入れる』ことについては不得意であるということだ。世界には素晴らしい児童文学がたくさんあるのだから、もっと多くが翻訳されるべきである。外国の文学に触れて視野を広げることは、子供たちにとって大切なことだ」というのが氏の意見だ。
Hahn氏は、特に近年書かれたものについての翻訳を推奨している。実際、多くの人々に読まれている「長くつ下のピッピ」や「ムーミン」などの翻訳児童書は、40年~100年も前に書かれたものばかりだそうだ。