ヨーロッパ最古の農夫の骨のDNAを研究している歴史言語学者チームが、先史時代のヨーロッパで3件の大規模な移住があったことを発見した。その一つが、4500年前の大草原地帯からの移住である。
今回の発見は、アデレード大学(オーストラリア)とハーバード大学医学大学院(米国)の歴史言語学者が、8000年前に生まれた古代人の骨を共同研究した結果、これまで知られていなかった約4500年前の東ロシアからヨーロッパへの先史人の大規模な移住が明らかになった。このことから、ユーラシア大陸におけるインド・ヨーロッパ語の広がりが浮き彫りになったという。
英語やスペイン語、ロシア語、ヒンズー語など数百の言語が同じ系統樹に属することはすでに知られていたが、どのようにしてそうなったかは、これまでわかっていなかった。