立ちはだかる言語の壁 - 米FDAとインド製薬会社の溝が生む多大な損失

世界翻訳ニュース

インドの製薬会社の工場管理者と、製品の検査のために米国から派遣される食品医薬品局(FDA)検査官との間には言語的・文化的な溝があり、両国に多大な損失をもたらしているという。

これは、相手の英語を理解できないからではなく、文化的な違いにより、互いの質問、所見、ならびに説明を完全に理解できていないために発生している問題であると、インドの大手製薬会社で構成されるIndian Pharma Allianceは指摘し、FDAが在インド検査官の職を欠員のままにしないようインド政府に要請した。

インドでは、FDA検査官のいくつかの職が欠員のままで、代わりに短期滞在ビザを取得した検査官が派遣されてくる。そうした状況がインドにおけるFDA基準の理解不足や対策不足を招き、過去2年間に米国への輸出が差し止められたインドの薬品は、30件を超えるという。