中国の南車株洲電力機車有限公司(CSR Zhuzhou Electric Locomotive)社は、北ヨーロッパの高速列車プロジェクトの入札に参加していたが、不十分な英語訳が要因となり契約を逃したという。
同社は、2012年後半、2年間にわたる努力の末、同プロジェクトの契約を勝ち取るのにあと一歩というところまで迫っていたが、同社の計画書の中に、「ウィンドワイパー(window wiper)」を英語で「雑巾(dust cloth)」と誤訳した部分があったことなどにより、採用されなかった。
これは、中国製英語、いわゆるChinglishにおいて、英単語が誤って使われている典型的な例であるという。中国の高速鉄道の標準仕様には、決まった英語訳が設定されておらず、企業が安心して使える一貫した英語フォーマットが確立されてないことは、同国の高速列車の輸出における最大の欠陥であるかもしれないと、同社は述べている。