ホンヤク社のM.I.です。
翻訳を取り巻く環境がAI技術によりここ数年で大きく変化しています。
「音声」に対する進化も翻訳と無関係ではありません。
音声合成と呼ばれる技術です。
音声合成とは、端的に言えば文字情報をAI技術で音声に変換することです。
今や人の声を録音したのかと聞き間違えるほどの精度で発話します。
すでに街中では館内案内、構内放送、家電などで実用化されており、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
音声合成のメリットはお手軽に音声情報を作成できるということ。
今まではナレータ、レコーディングスタジオ、機材を調達しなければならず、多大なコストと時間がかかっていましたが、今やパソコン一つで完成してしまいます。
男性の声がいまいち合わないと思えば、女性の声に簡単に切り替え可能。
吹き込む内容が変わってもすぐに修正。同じナレータに再依頼したりスタジオレンタルの日程を思案する必要もありません。
日本語、英語、中国語、その他言語も多彩ですので翻訳との連動性も高まっています。
研修教材への利用は翻訳と絡めたニーズがよくあります。
例えば海外現地工場での新人研修。機械操作の手順が、現地語で「聞いて」覚えられるような教材だとしたらどうでしょうか? 操作手順の動きの一つ一つに合わせて音声を組み込むことができるので正確に説明できます。無音のスライドショーを「見る」よりも理解は深まり、研修効果の期待値は確実に上がります。
広報への利用はどうでしょうか? 実例になりますが、英語の公共無料広報誌に音声と連動したQRコードを付けました。スマホをかざすと対象のトピックの広報情報が音声で流れます。ダイバーシティが注目される中、目が不自由な方や文字が読めない方への情報提供として利用が始まりました。初回のトピックは防災情報でした。
企業広報であれば製品の導入事例紹介や新着情報など「聞く」情報の提供に利用できそうです。
コストパフォーマンスが高くなった音声合成。
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