ASTMインターナショナル、付加製造の現場モニタリングに関する技術成熟度報告書を発表

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ASTMインターナショナルは「戦略ガイド:付加製造現場テクノロジーの成熟度(Strategic Guide: Additive Manufacturing In-Situ Technology Readiness)」と題した報告書を発表した。この包括的な報告書は、ASTM付加製造センター・オブ・エクセレンス(AM CoE)の主催で、米国航空宇宙局(NASA)の後援とアメリカ・メイクスによる協賛を得て2022年6月に開催された第2回「専門ワークショップ」シリーズの集大成だ。

 

ASTMインターナショナルのグローバル先進製造プログラム担当副社長を務めるモーセン・セイフィ博士は、次のように述べている。「この報告書には、包括的な状況評価、ワークショップを通じた詳細分析、テーマを絞った専門家インタビューや、専門家による重要なレビューを掲載しており、業界が活用できる、洞察に優れた価値の高い知見や情報をきめ細かく整理してまとめている。本戦略的報告書は、ASTMインターナショナルとその会員にとって、既存の規格がカバーしていない領域を埋める際の指針となり、この分野で新たな規格を制定するきっかけにもなる」

 

本報告書のねらいは、現場テクノロジー(in-situ technology)分野に存在するギャップと課題を明らかにすることだ。現状の詳細な分析と2日間のワークショップを通じた成果を提示することで、考えられる解決策を挙げ、現場テクノロジーの重要課題領域に対して実行可能な計画を提示している。

 

NASAの副テクニカルフェローであるダグ・ウェルズ氏は、次のように述べている。「NASAがこの重要な取り組みを支援できたことをうれしく思う。この報告書が示したワークショップの成果とAM CoEによる詳細分析には、大きな意義がある。NASAでは、付加製造で製作した部品の適格性確認と認証の枠組みに現場モニタリング技術を導入するための方法と方針を策定しており、この報告書の内容はそのための指針として役立つ。この業界との連携を継続することで、現場モニタリングのあらゆる可能性を実現し、重要用途での付加製造の使用や受容レベルを根底から変えられるものと期待している」

 

本報告書は、会員であれば以下のサイトからダウンロードできる。
https://amcoe.org/research-development/publications/
 

「チームがまとめた戦略ガイドは、今後何年にもわたって付加製造業界関係者にとって有益な資料として役立つだろう。今回のデータと知見は、共通理解を促進するための連携による成果の好例だ。これらは、付加製造の適格性確認と認証のためにモニタリング方法やデジタルアナリティクス、データアナリティクスの活用能力をどう高めていくべきか、そのためのアプローチを示している」と、アメリカ・メイクスのテクノロジー・ディレクターであるブランドン・リビック博士は述べている。

 

ASTMインターナショナルでは、報告書で実施を呼びかけた活動に関する意見、提案のほか、対応した取り組みがすでに進行中の場合はその情報なども募っている。また、会員の参加は付加製造における現場テクノロジーの進歩を促進する上で重要な役割を果たすとして、関連分野での今後の活動への参加も歓迎している。

 

セイフィ氏は次のように付け加えた。「この戦略的報告書兼ガイドの発表は、業界成熟へ向けた重要な節目だ。業界リーダーの集団知と専門知識を結集することで、付加製造の産業化へ向けたイノベーションと前進を実現する道を切り開くとともに、業界の重要課題に対する具体的な解決策を提案している」

 

詳細については以下の各サイトで確認できる。
https://amcoe.org/research-development/ または www.astm.org/

 

 

 

 

 

 

 

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