米国ミシガン州で新たな段階的手話通訳制度を施行

世界翻訳ニュース

米国ミシガン州は7月7日、手話通訳を語彙知識のレベルで分類する、新たな手話通訳制度を施行した。

米国の手話通訳はこれまで、特別なレベルの語彙知識を持つ必要がなかったが、今回施行された手話通訳制度では、通訳が持つ専門知識が1. 教育環境向け一般知識レベル、2. 行政ミーティングや医療現場向けのやや専門知識レベル、3. 精神鑑定や訴訟手続きのような高い専門知識レベルの3つのレベルに分類される。

ミシガン州および米国は、聴覚障害者の人権認識に関して複雑な歴史を持つことから、今回の手話通訳レベルの設定は、前向きな変化と捉えられている。また、医療従事者や法律サービス提供者は、今後、聴覚障害者から要請を受ければ、新制度に沿って専門知識を有する手話通訳者を提供しなければならないことから、大きな影響を受けると見られている。