これまで、Abbaを始めとする数々の非英語圏のアーティストが、英語の曲により世界で成功を収めてきた。しかし近年、ポップソングを母国語で歌うアーティストも増えてきている。香港生まれのシンガーソングライター、Emmy the Greatもその一人であり、今年５月、自身初めての試みとして、１つの曲を英語と中国語の両方でリリースした。

長年英語に支配されていたポップソングを、母国語で歌う理由とは何だろうか。
Emmy the Greatは「世界では2週間毎に１つの言語が消滅しています。言語の消滅は、人々の歴史をも消滅させてしまうのです。一方、メールの発達が人々の話し言葉を変えてきたように、現代の人々は常に新しい言語を生み出してもいるのです。世界にはたくさんの言語が存在し、そのどれもが特別なのです。音楽は、それぞれの言語を守る存在になれると思っています。」と語る。

英語をポップスの共通語とする時代は、そろそろ終わろうとしているのかもしれない。