英国、文芸小説の売上で翻訳本が英語本を凌ぐ

世界翻訳ニュース

英国では、Elena Ferrante、村上春樹、カール・オーヴェ・クナウスゴールなどの作家の作品の売上が好調なため、文芸小説においては、英語で書かれた作品より翻訳本の売上数の方が勝っていることが、最近発表された調査結果によって明らかになった。

この調査は、ブッカー国際賞がNielsen Book社に委託したもので、2001年1月から2016年4月までの紙書籍の実質売上数が調査された。その結果、2015年に出版された文芸小説のうち翻訳本の割合はわずか3.5%であったが、売上数は7%を占めたという。また、文芸小説全体の売上数は、5160万冊から4970万冊に減少したものの、文芸小説の翻訳本の売上数は、2001年1月の130万冊から、2016年4月にはほぼ2倍となる250万冊に増加していることが分かった。