翻訳およびローカライズサービス事業展開をしているTranslators Familyが、
文化の違いにおける表現をどう訳すかについて言及した記事をブログ上で公開している。その一部を以下に紹介する。
良い翻訳者になるには、少なくとも2つの言語の語彙が豊富で、文法規則を正確に理解し、文体の表現方法もしっかり把握している必要がある。原文の意をそのままに、読者が訳文をきちんと理解できるように規則を守りながらも、時にはそれらの規則を破ってもよい時をわきまえなくてはならない。そしてもうひとつ、良い翻訳者に必要とされるのは、翻訳における最も難しい課題の一つ、異なる文化による見解の違いを表現できる、創造的で既成概念にとらわれない自由な発想力である。
その一例が慣用句で、そのまま直訳をしても、読者はその語句の向こうにある文化的背景を共有することができない。あるいは、人気歌手の歌の一節からの引用も、その歌手が知られていなければ意味をなさない。
似た意味を持つ慣用句や歌詞を探すのも1つの手ではあるが、訳注を入れたり何か一言付け加えるだけで、理解の助けになることもある。大切なのは本来の目的に適っているかどうかだ。