すべての聴覚障害者が、文字を読むのが得意なわけではない。
これは、耳の不自由な人などのためにテレビ画面に現れるクローズドキャプションに慣れている人にとっては、戸惑う言葉かもしれない。しかし、生まれつき耳が不自由な人の多くは、実際に文字を読むのが得意ではない。
このような人の役立ちたいと願うニューヨークのソフトウェア会社が、どのウェブサイトにも組み込むことができる自動手話翻訳ツールiSignerを開発した。今回、このツールが初めて、フロリダ州フォートローダーデール市のウェブサイトに試験導入された。
このツールについては、聴覚障害者コミュニティ内で賛否両論があったというが、同市は導入に踏み切った。その大きな理由は、緊急時にウェブサイトに掲載する情報を、できるだけ早く市民に伝える上で役立つツールであるからだと、iSignerの担当者は説明している。