校正を学んで翻訳スキルを磨こう

世界翻訳ニュース

翻訳者、校正者、プロジェクトマネージャー、翻訳者用教材の設計・評価者などとして、約20年にわたり翻訳業界で活躍してきたNancy Matis氏の意見記事が、翻訳・通訳関連のコンテンツを提供する「The Alexandria Library」のブログに掲載された。校正者として翻訳業界でのキャリアを開始した同氏は、翻訳学習者が校正を学ぶ必要性について記事の中で説く。要旨の一部を下記に紹介する。

翻訳を学ぶ学生が自分や互いの訳文を校正するということは多くの講座で取りいれられているが、わざと校正すべき箇所をちりばめた訳文にあたることも校正者の視点を理解するのに役立つものだ。

誤訳や文法的な間違いに気づくことと同じくらい、スタイルガイドやクライアントからの指示に従っているかをチェックすることも重要だ。校正の種類(例えば、内容チェック、用語チェック、その両方など)や求められている校正レベル(1対1のつきあわせ、簡易チェック、重点箇所、スタイル順守など)についても同様だ。他にも、優先度の変更やフィードバックについてなど、校正の授業では上記をはじめとする多くの重要な題材について学ぶことができる。