2015年5月に開催されたPEN World Voices FestivalのパネルディスカッションWho We Talk About When We Talk About Translation: Women’s Voicesで、英語翻訳本における女性作家作品の少なさが指摘された。
同パネルディスカッションで発表されたWomen in Translationによる集計結果を参照すると、2010~2014年に女性作家の英語翻訳本の出版数が翻訳本全体の3割を超えた出版社はわずか5社のみで、ほとんどの出版社では2割未満であったという。
これについて作家兼翻訳者のスーザン・ベルノフスキー氏は、日の目を見るのが難しい女性作家による国際文学に対して自社の出版プログラムをどのように役立たせることができるか、今こそ出版社は前向きに検討するべきではないかと自身のブログで提言している。また、出版社は、自国ではそれほど注目されていなくとも興味深い女性作家を特に注意して探すべきではないかとも述べている。