アメリカ合衆国には、現在約6320万人の英語を話さない居住者がいる。2014年のアメリカ国勢調査は、このうち最も急速なスピードで話者が増えている言語はアラビア語であると結論づけた。
「移民は経済だけの問題ではない。英語という共通語はアメリカをひとつにまとめる接着剤の役割を果たしている。この数字からすると、移民の増加によりその繋がりが危機に晒されているのではないか」と、本レポートを作成したSteve Camarota氏は言う。一世紀以上前、アメリカには大波のように移民が押し寄せたが、その後半世紀はそれほど増えなかったため、その間に移民がアメリカになじむ時間があった。今、アメリカは次なる移民の大波を目前にしている。「どのような影響が及ぶのか、知る由もない」と同氏は語る。