私たちは書き物をするとき、句読点やスラッシュ、カンマ、コロンなどの記号を用いて、書き言葉に区切りを付けるのが当たり前になっている。句読点や記号は文章を書く上で必要不可欠なもので、これらが無いと文章の意味を見失い、混乱してしまう。しかし、昔の人々は句読点などを用いずに数千年間も文章を書いていたという。一体どのような変遷があったのだろうか?
紀元前3世紀、古代ギリシャでは文章を書くとき、スペースも句読点も使わず、さらに大文字小文字の区別もなかったそうだ。うんざりするほど長く続く文字の羅列から、単語を抜き出し、文章の区切りを探すのは、読み手の手腕にかかっていたという。