史上初、翻訳小説がヒューゴー賞 長編部門受賞

世界翻訳ニュース

初めて、翻訳小説がヒューゴー賞長編部門で受賞した。1953年に世界SF大会にて設立された、優れたSFやファンタジーを対象とする同賞だが、今回長編部門で受賞したのは、中国人作家、劉慈欣(Cixin Liu)氏の『三体(The Three-Body Problem)』。英語翻訳は劉宇昆(Ken Liu)氏が担当した。翻訳者の劉宇昆氏の名前は、作家名と並んで表紙に表示されている。

中編小説部門で受賞したのはオランダ人作家Thomas Olde Heuvelt氏の「The Day the World Turned Upside Down」で、英語翻訳はLia Belt氏が行った。

今年のヒューゴー賞は、小説部門の他2部門で受賞該当作品がなかったため、翻訳作品が小説部門を制覇したことになる。