みなさん、こんにちは。ホンヤク社です。
普段は何気なく文章を書いていると思いますが、ドキュメント制作を行う際は、テクニカルライティングの観点で細かい点まで気を配りつつ、文章を作成しています。
今回は、意外と知られていない表現の盲点をいくつか紹介したいと思います。
◆誤用が多い「より」と「から」
「内閣公用文作成要領」によると、「より」と「から」の定義は以下になります。
「より」は比較するときに使用します。
例)トムはマイクよりも背が高い。
「から」は起点を表すときに使用します。
例)トムからマイクへバトンが渡った。
ただし、本来の「から」:起点の意味で「より」が使われているのをよく見かけます。
誤用例)社長より話があります。
誤用例)お客様よりいただいたお菓子です。
◆「~へ」と「~に」の使い分け
「~へ」は方向を示します。
「~に」はその地点を示します。
A:「低気圧は北に向かっています」
B:「低気圧は北へ向かっています」
上記だと、Bのほうがより正確な表現となります。
◆「~なので」と「~のため」
「~なので」:口語表現
「~のため」:文語表現
文書内では、「~のため」を使うのが正解です。
話し言葉は瞬時対応のため、曖昧に使用しても特に問題がないかもしれません。
一方、文書はずっと残り続け、見られるもののため、細部にまで気を付けて書いていきたいですね。
ライティングに関するお悩みがございましたらこちらまで、お気軽にご相談ください。