イディッシュ語の人気が上昇中

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イディッシュ語文化を紹介するJewish Culture Festivalが、今年もポーランドのクラクフで開催された。イディッシュ語は現在も世界各地のユダヤ人によって使用されている、ユダヤドイツ語とも呼ばれる言語だが、今年の来場者は、英語話者とポーランド語話者で構成され、非ユダヤ人が多かったという。

このような現象は他の地域でも見られており、米国の非営利団体YIVO Institute for Jewish Researchがイディッシュ語の教育プログラムの提供や国際イニシアチブへの資金提供を行っている他、オックスフォード大学、シカゴ大学およびコロンビア大学などでは、イディッシュ語を外国語科目として履修できる。イディッシュ語に関する夏の学会も世界各地で開催されている。

クラクフにあるJewish Community CentreのエグゼクティブディレクターJonathan Ornstein氏によると、2000年代の初めにヘブライ語を学んだ人の中には、イディッシュ語の勉強を継続しようとしている人が多いという。また、現在もイディッシュ語を話すユダヤ教ハシド派の出産率の高さや、イディッシュ語はカッコイイとする最近の風潮が、人気の原因であると指摘する人もいる。