「Dynamic Dialects」は、英グラスゴー大学などが共同研究として行っている、英語のアクセントのデータベースを作成するプロジェクトである。プロジェクトの一環として、スコットランドの科学者たちが、16か国で1500の英語の「なまり」を対象に、言葉を発音したときに発生する超音波レベルの音について研究を行っている。
この研究で、母音の後に続くR(例:car、farmなど)に注目したところ、スコットランド人が自分の社会経済的ステータスを示すための方法として使っていたRの発音が消滅しつつあることがわかった。なお、スコットランド英語のRの発音については、昔の発音書などにもその正しい使い方が記されており、それらの本は社会階級によってRの発音が変化した理由を解明するヒントになる可能性があると科学者たちは期待している。