スペイン語書籍の出版社、英語翻訳本の少なさに不満

世界翻訳ニュース

今年3月、米国におけるスペイン語出版物に関する会議がニューヨークで開催され、スペイン語書籍の出版社が米国市場向け翻訳本の出版機会を獲得するのに苦労していることが大きく取り上げられた。

この会議は、米国におけるあらゆるスペイン文化を促進するためにスペイン大使館が支援しているSpain Arts & Cultureが企画したもので、米国の書籍出版社・編集者とスペイン語書籍の出版関係者が一堂に会し、米国在住のスペイン語作家作品の出版に関する率直な対話、米国と欧州両方の出版市場の現状把握、および翻訳プロジェクトの促進における組織的支援の機会創出を目的とした討論が行われた。

ところで、米国におけるスペイン語作家の潜在需要はどの程度なのだろうか。セルバンテス文化センターの統計によると、現在世界中でスペイン語を話す人の数は約5億人だが、今後3〜4世代後にその割合は世界人口の10パーセントになり、米国ではスペイン語を話す人の数が世界で最も多くなるという。