MTPE(機械翻訳+ポストエディット)における品質管理の取り組み

サービス紹介

ホンヤク社品質管理部のHSです。引き続き、弊社ブログをお読みいただき誠にありがとうございます。

 

今回は、昨今発展の著しい機械翻訳(MT)や、機械翻訳後の訳文を人の手で修正するポストエディット(PE)といった業務について、品質管理部ではどのような取り組みを行なっているかについて取り上げたいと思います。

 

まずは、機械翻訳エンジンそのものの品質評価についてお話したいと思います。現在弊社では複数のMTエンジンを導入しておりますが、新たに活用できるMTがないかについては継続的な調査を行なっており、同時にそうした候補となるMTエンジンの品質評価を行っております。

 

この品質評価については、MTだけではなく人の手による翻訳成果物を評価する場合も同様ですが、評価者によって主観的なばらつきが出る可能性があります。もちろん、翻訳というものの特性上、誰が評価してもまったく同じ結果になるということは難しいのですが、弊社では主観的な評価についても一定の共通認識を持てるよう、文意への影響度合いという観点でチェック基準を整備し、担当者間で共有しております。

 

こうしたMTエンジン自体の評価だけではなく、お客さまの関心が強いMTPE作業についての生産体制をさらに推進していくのも、品質管理部の任務の一つです。前回もご説明の通り、品質管理部は登録スタッフの方々の採用や管理を行うベンダーマネジメントの側面も持っており、MTを活用した翻訳工程のさらなる拡大に向け、作業者数の増強にも継続的に取り組んでおります。

 

また、MTやポストエディットと切っても切り離せないのがCATツール(翻訳支援ツール)です。お客さまからは、自社で所有されている翻訳メモリや用語集を生かしつつ、そこにどうMTを関連させてさらに効率性を上げるか、といった観点からのご要望をいただくことが増えてまいりました。CATツールを使用する形であれば機械的なQAを活用しやすくもなり、そういった意味でもメリットがあります。

 

昨年度、弊社ではクラウドベースのCATツールMemsourceの導入が進み、現状はすべての案件の約半分でCATツールを使用しております。引き続き品質管理部では、CATツールに対応可能な登録スタッフを強化し、拡大するお客さまのニーズに対応できる体制づくりに取り組んでまいります。

 

以上、簡単ではありますがMT周辺分野での品質管理部の取り組みについてご説明させていただきました。ご参考になれば幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

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