昨年9月にカナダのケベック州で行われた看護師地方試験では、フランス語版受験者の79パーセントが合格したのに対し、英語版受験者の合格率は、わずか47パーセントだったことが明らかになった。
同試験では、英語版の翻訳が不十分であった可能性が早くから指摘されていた。試験を作成したQuebec Order of Nursesは、学生による署名活動および抗議デモを受け、今後は英語版試験作成にかかわる翻訳者をもう1人追加することと、フランス語でのみ行っていなかった試験準備コースを英語でも行うことなどをこれまでに決定している。一方で、同試験の検証結果としては、文章の流れについて改善の余地はあるものの試験問題には非がないとし、試験ではなく英語のオンライン資料の内容が不十分だった可能性を示唆するにとどめている。