製造業界で職を得るには、機械に関するスキルだけでなく、STEM(科学、技術、工学、数学)のバックグラウンドが必要だ。「最低でも、経験と技術訓練を積んだ高校卒業資格保有者か、米国のアプレンティスシップ(見習い制度)に登録し、プログラムを修了した者ということになる」とハンフリー氏(マニュファクチャリング・エクセレンス協会会長兼CEO)は言う。また、優れた批判的思考能力と技術分野での準学士号、もしくは読み書き、数学、科学における基本的能力があれば、なおよい。
米国品質管理協会(ASQ)技術コミュニティ協議会議長兼ASQ理事会メンバーであり、2024年のASQ議長に選出されているワンダ・スターム氏は、「製造業全体の状況と経済に対するコロナの影響を見渡してみると、スキル面での要求が変わってきている」と指摘する。
「サプライチェーンが安定性を欠いていることや、製品需要が継続していることで、製品品質に影響が出ている。さらに、企業がより少ない人員でより多くの仕事を行おうとする中、安全性や生産性のほか、スキルアップや社内コミュニケーション充実のために充てられる時間にも影響が及んでいる」
ASQ関連団体のASQEによるベンチマーク調査「Insights on Excellence」(2020~2021年)によると、ほとんどの製造企業が従業員に対して要求する技術系スキルは次の3つだ。
ビッグデータおよびアナリティクスの経験
クラウドコンピューティング
ソフトウェアインテグレーション
「人工知能や機械学習に関するノウハウも、上記スキルに含まれる」とスターム氏は付け加える。
一方、ウォースリー氏(インスティテュート・フォー・アドバンストラーニング&リサーチの講師)は、「スキルギャップの解消は、産業界と教育システム全体とが計画的に連携して動けるかどうかにかかっている」と指摘する。
「我々製造業の未来のために何か行動を求めるとすれば、それは、地域ごとに製造企業が連合体を結成し、地域全体の向上を目指して地元のあらゆる教育機関を支援し、巻き込むことだろう」と説明する。
キャリック氏(マニュファクチャリング・インスティテュートの人材ソリューション担当副会長)も同じ考えで、「こうした課題を解決するためには、製造企業が中心的な役割を果たす必要がある。例えば教育面では、学生が製造業での仕事を体験し、現役の製造業社員から学ぶことができるアプレンティスシップ、インターンシップ、コープなどの制度があるが、これらを通じ、提携先の大学や訓練機関との連携を強化することも重要だ」と述べる。
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