図で分かる? 影響力のある言語

世界翻訳ニュース

互いに異なる言語を話す人々がどのように情報やアイデアを伝達していくのかを、世界規模で視覚化した研究が話題となっている。

MITの学生のふとした会話に端を発したこの研究では、世界の言語ネットワークを「書籍の翻訳」「バイリンガルのツイート」「ウィキペディアの多言語編集」の3つに分類。「書籍の翻訳」では、書籍がいくつの言語に翻訳されたかを、言語同士をラインで結ぶことで可視化。「バイリンガルのツイート」ではユーザーが2つの言語を同時につぶやいた場合、その2言語が繋がれる。「ウィキペディアの多言語編集」は編集されている言語を5言語まで追跡した。

ラインが太いほど言語同士の繋がりが多いことになるが、研究によると、最も伝達の回数が多く言語の中心になっているのは英語だという。また、フランス語、ドイツ語、ロシア語は、規模は少し小さくなるが英語と同様たくさんの言語とつながりを持つ一方で、中国(マンダリン)語、ヒンディー語、アラビア語は、話す人口は多いものの、前述の言語と比べると各自の言語の中で完結している傾向にあることがはっきりと読み取れる。