しかし、ケリー・アラン・アソシエイツのシニアアソシエイトであり、デミング協会（The W. Edwards Deming Institute）の理事でもあるケリー・アラン氏は、改善プログラムを策定するよりも、改善文化を醸成する方が効果的だと言う。
 
アラン氏は「プログラムは一過性のものだ。改善には、競争力やイノベーションのための筋トレのような側面があるからだ。一方、『改善文化』はもっと持続的なものだ。つまり、『自分たちの考え方』が定まるということだ」と言う。
 
そのため、もしリーダーが継続的な改善を支援したいなら、改善を自分の仕事の一部と考える文化を築く必要がある。アラン氏はこれを「我が事としての連携」文化と呼ぶ。
 
「改善文化は、生産性、品質、顧客サービスを向上させるのと同じくらい、いや、実際はそれ以上に重要だ」とアラン氏は指摘する。 「もちろん、生産性や品質は重要だが、もはやそれだけでは単に市場での居場所を確保するくらいしかできない。 継続的な競争力を獲得するために必要なのは、デミングの考え方に基づく文化だ」

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