【試験・検査 】 質を重視した対策で試験ダウンタイムを短縮 -1

品証・品管ニュース

―試験機器にダウンタイムが発生すると、出荷遅延や顧客への悪影響、収益の損失につながる―

 

製造業では、材料、部品、製品の機械的特性を測定するために材料試験を行う。試験片に張力、圧縮、曲げなどの応力を加えることで、その特性を測定し、ASTM、ISOなどの団体が公表している公認の性能規格に照らして評価できる。材料や製品が最終用途で期待通りの性能を発揮するかどうかを確認するのが材料試験の目的であることを考えると、その試験プログラムの堅牢性は品質保証プロセスにおいて非常に重要な要素となる。試験プログラムに問題が起こると、出荷遅延や顧客への悪影響、収益の損失を招くからだ。そのため、試験プログラムの導入や更新を計画する際には、試験機器のダウンタイムを防ぐ対策を講じることが欠かせない。

 

試験の中断に伴うコストやリスクを回避するため、外部の試験所に試験を委託する企業も多い。しかし、試験の外部委託は非常に高額な上、誤った試験手順が使用される可能性やデータの完全性が損なわれる危険性が高まるなど、リスクを伴う。一般的には社内で試験を実施することが望ましいが、社内プログラムを使用することによるコストやダウンタイム関連リスクが懸念されている。したがって、こうした決断には、試験機器の品質や、メーカーによる整備や更新が可能かといった点を考慮し、十分な情報を集めた上での検討が必要となる。

 

試験の内製化、試験能力の向上、あるいは試験設備の更新などの目的で新たな機器の購入を検討しているなら、購入対象機器の質を確保することが重要だ。試験の外注には高額の費用がかかるが、新しい機器を購入するとなれば、より手頃な価格の選択肢を探したくなるかもしれない。だが、低価格帯の機器には目に見えないコストが伴うことに注意しなければならない。安価な機器は初期費用を抑えられるかもしれないが、その分、寿命が短く、性能上も最終的にダウンタイム発生につながるような限界がある可能性が高い。

 

 

 

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※原文記事冒頭を機械翻訳+人手校正(ポストエディット)にて作成しております。