素材が鍵
素材面では、注射器の外筒として製造された部品は、プランジャによる吸引と注入の両方の力に耐えられるものでなければならない。安全な使用のため、外筒とその素材について、長さ方向の力と側面方向の力に対する耐性を確認する必要がある。そのための試験は、必ずしも注射器の製造後である必要はない。サンプルを完成品からではなく材料ロットから採取すれば、注射器の製造前に原材料の試験が可能で、時間と資源を節約できる。例えば、ASTM試験規格に従って製造済みプラスチックやガラスのサンプルを確保しておけば、材料メーカーによる品質試験が可能となる。
使い捨てタイプの注射器は、プランジャにゴム系の素材を主成分とするガスケットを装着した製品が多い。プランジャに最大限の吸引力を発揮させるため、ガスケットには、吸引する物質に空気を混入させず、気密性を確保することが求められる。特に医療用途では、吸引中に空気が混入すると注射器の内容物が損なわれることになるため、柔軟性と密閉性を同時に維持できることがガスケットの要件である。ガスケットの寿命は、その原材料を試験することで分析できる。具体的には、円筒面に押し付けた状態でゴムの寿命を測定する圧縮緩和試験により、注射器が組み立て状態で高い気密性を維持できる期間や、保管状態で品質を維持できる期間を推測できる。
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※原文記事前半を機械翻訳+人手校正(ポストエディット)にて作成しております。